凍結受精卵等の輸送・保管サービスのご案内について。

凍結受精卵等の輸送・保管サービスのご案内について。

毎年、国内間および国外へ生殖医療のため、凍結受精卵等の輸送件数が増加しています。その背景には、大きく2つの事が考えられます。 ① 受精卵の凍結・融解方法が世界各国で統一されたことで、クリニックを変える事が容易になった。(国内:職場の転勤に伴う引越しなど) ② 現在、日本では認められていない、代理出産、卵子・精子提供を行うため、長年不妊治療を行なっている患者様が海外へ治療先を変更している。 ますます、ボーダレスな環境になる事を考えると、輸送件数も増加することが容易に想定できます。一方で、大手配送業者では、これらの特殊な検体は扱っていないため、国内の医療機関でも輸送方法を紹介できないところもある事が実情です。 しかし、CryoSend(クライオセンド)は、現在までの約10年間、このような検体を世界各国へ輸送しており、輸送方法についてご紹介したいと思っています。 0. 輸送容器 凍結受精卵を輸送する際、ドライシッパーという特殊なタンクを活用して輸送を行います。 ドライシッパーは、液体窒素を内部に充填する事で約マイナス190度の温度環境を約2週間保持することができる特殊なタンクです。国外へ輸送する場合、国際航空運送協会(IATA:International Air Transport Association)の特別規定に基づき、本タンクを航空機の客室へ持ち込むことができます。 従って、世界各国への輸送を実現することができ、交通渋滞、航空機の遅延など、当初想定している輸送時間を超過した場合でも大事な検体に悪影響を及ぼすことなく、安全に配達することができます。 凍結受精卵 参考図 エア・リキード社 ドライシッパーレンタル高さ:約40cm、重さ:約4Kg(液体窒素充填時)) 1. 安心・安全なハンドキャリー輸送 ハンドキャリー輸送とは、「0.輸送容器」で記述した、ドライシッパーに検体を格納し、CryoSend(クライオセンド)のスタッフが、小型車両、航空機、一部、電車等の移動手段を活用して、集荷・配達を1人で遂行するオーダーメイド型の輸送方法です。従って、大手配送業社のように大きなトラックの荷台に荷物を混載して輸送することは致しませんので、凍結受精卵・卵子・精子等、貴重な検体を運ぶのに最適な輸送方法と言えます。 輸送を担当するスタッフは、IATAの一般貨物輸送や危険物輸送のトレーニングを受け、国内のみならず、アメリカ、ヨーロッパ、アジア・オセアニア、中東、アフリカ等の主要空港での調整事を熟知したスタッフが行います。 2. 温度モニタリング ドライシッパーは、蓋の開封さえしなければ、一定期間(約2週間)、極低温を保つ事ができます。もちろん、CryoSend(クライオセンド)のすべてのドライシッパーにおいて、メーカーが提供する保管期間を満足しているのか、その妥当性を事前に検証しており、諸条件を満たしたタンクを活用して輸送しています。 しかし、お客様のご要望に応じて、輸送時の温度をモニタリングする事ができ、輸送完了後、温度モニタリングデータを開示または納品することもできます。 参考図 温度モニタリング(日本〜英国輸送) 温度モニタリング 3. 凍結検体(ヒト/動物由来検体など)のストレージ CryoSend(クライオセンド)には、下記のようなお客様のニーズにお答えできるよう、凍結検体を一定期間、お預かりして保管するサービスも提供しています。 ① クリニックに保管している凍結受精卵の保管期限が過ぎてしまうけど、輸送を前提に年間の保管費用を支払いたくない。 ② ラボの引越し等で、凍結検体の受入先の準備が整っていないため、数日間、保管するところを探している。 ③ 毎月、一定量の凍結検体を同じ施設へ輸送したいが、都度、ラボに検体を取りに来られても対応する事ができない。 保管施設には、ハンドキャリー輸送で使用する小型のドライシッパーのみならず、大型の凍結保管容器も保持しておりますので、膨大な量の検体数でも十分に対応可能です。